土木学会論文集B2(海岸工学)
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論文
陸域における津波氾濫流の鉛直構造およびその流体力の特性
小笠原 敏記室井 宏太三橋 寛
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2015 年 71 巻 2 号 p. I_913-I_918

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抄録

 津波氾濫流を発生させることが可能な開水路を用いて,陸域を伝播する氾濫流の流体特性を検討する.特に,流速やフルード数の鉛直構造を明らかにする.さらに,フルード数で表されるベルヌーイの定理と氾濫流の流体力との関係を明確にし,その適応範囲を検証する.その結果,建物の耐力評価式に重要な因子と考えられるフルード数は,最大値の時間帯を除けば,氾濫流の規模や流れの状態に依らず,概ね鉛直一様な分布になることがわかった.さらに,建物衝突による急激な水位上昇時では,フルード数で表されるベルヌーイの定理を適応させることができないが,フルード数が最大値に達した以降では,建物の耐力評価に適応可能であることを明らかにした.

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© 2015 公益社団法人 土木学会
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