土木学会論文集B2(海岸工学)
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論文
津波波源内の海面擾乱に関する水理実験および数値計算
藤原 岳大坂本 匡史高橋 智幸
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2016 年 72 巻 2 号 p. I_343-I_348

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抄録

 海洋レーダにより津波伝播を観測できることは,日向ら1)による紀伊水道での津波伝播と副振動の観測によって実証された.現在ではさらに津波波源を海洋レーダにより観測することで,津波警報の信頼性向上や迅速な激甚被災地探索が可能になると期待されている.海洋レーダにより津波波源を観測するためには,津波波源内の表面流速や水位変動の特徴を明らかにする必要がある.本研究では,巨大地震のP波によって発生する海面擾乱に着目して,水理実験と3次元数値計算を実施した.水理実験では底面振動に伴い,パラメトリック励振や振動台の振動数に対応した水面の擾乱が発生することを明らかにした.また,実海域スケールにおける数値計算から,P波による海底振動の振動数に対応した海面擾乱が発生することを明らかにした.

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© 2016 公益社団法人 土木学会
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