土木学会論文集B2(海岸工学)
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論文
津波流入条件と沿岸湖沼地形変化量の関係に関する水理実験
三戸部 佑太髙松 怜菜今井 健太郎会田 俊介高橋 智幸
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2016 年 72 巻 2 号 p. I_391-I_396

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抄録

 沿岸湖沼は良好な津波堆積物が採取可能な地点として指摘されているが,その形成過程については十分な知見が得られていない.有効に津波堆積物の情報を古津波規模推定に活用するためには沿岸湖沼における津波による地形変化過程を理解するとともに津波流入条件と地形変化量の定量的な関係を明らかにする必要がある.本研究では移動床の水理実験を通して沿岸湖沼への津波流入条件と堆積・侵食量の関係について議論した.浜堤背後で生じる侵食域の最大侵食深およびその背後における最大堆積高は,入射波が浜堤を越流する継続時間により概ね決定される.一方で侵食域の幅や堆積位置は越流水深に依存し,越流水深が大きいほど,より広範囲において侵食・堆積が生じることがわかった.

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© 2016 公益社団法人 土木学会
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