土木学会論文集B2(海岸工学)
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論文
進行波の高精度計算のためのISPH法のエネルギー保存性の改善
後藤 仁志Abbas KHAYYER清水 裕真
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2016 年 72 巻 2 号 p. I_55-I_60

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抄録

 ISPH法は分裂・合体を含む複雑な水面変動を伴う問題の解析に優れる流体解析手法の一つである.近年では様々な高精度化スキームが提案され,これまで問題とされてきた非物理的な圧力擾乱の問題は払拭されつつある.しかしながら,砕波に伴う複雑乱流場の数値流体力学には力学的エネルギーの保存性が必須の条件であるにもかかわらず,既存のISPH法では力学的エネルギーの保存性についての検証はほとんどされていない.そこで本稿では,波の伝播に関するベンチマークテストを実施し,高精度ISPH法のエネルギー保存性について検証を実施する.

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© 2016 公益社団法人 土木学会
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