土木学会論文集B2(海岸工学)
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論文
CMIP5にもとづく地球温暖化による高波の将来変化のアンサンブル予測
森 信人志村 智也Mark HEMERXiaolan WANG
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2017 年 73 巻 2 号 p. I_115-I_120

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抄録

 気候変動による沿岸域への影響が懸念されており,2012年のIPCC第5次報告書(AR5)以降,波浪の将来変化予測についての成果が発表されている.しかし,平均波高についての将来予測結果が多く,年最大波や数年に一度の高波についての将来予測は少ない.本研究では,様々なアンサンブル予測結果を用いることにより,高波の将来変化を対象に放射強制力,親モデルとなるGCMおよび波浪モデル等による不確実性の評価を行った.さらに海域毎の高波の将来変化特性についても検討を行った.高波の将来変化の空間分布は平均波高の将来変化と類似するが,台風経路の将来変化が重要であることがわかった.

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