土木学会論文集B2(海岸工学)
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論文
水位上昇に伴う流れの作用を受けた自動車の運動特性に関する実験
水野 辰哉小笠原 敏記
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2017 年 73 巻 2 号 p. I_1165-I_1170

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抄録

 3Dプリンターを用いて作成した4車種の模型自動車に水位上昇を伴う流れを作用させ,その漂流特性を検討した.特に,漂流軌跡や移動速度を明らかにし,模型自動車の形状や重心位置,比重の影響を検討した.その結果,流れに直交する方向の自動車の変位量は,重心が模型前方に位置するほど大きくなることを明確にした.また,流れ方向の移動速度は,時間の経過に伴い等速状態に近づくことを明らかにした.さらに,流れ方向の移動速度が等速状態に必要な移動加速距離は,自動車の長さの8倍以上になり,車種により異なることから,自動車の形状や重心位置,比重が移動加速距離に影響を与えることを示唆した.

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© 2017 公益社団法人 土木学会
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