土木学会論文集B2(海岸工学)
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論文
GSM客観解析資料の波浪・高潮推算への適用性の検証
羽賀 拓人関 克己有川 太郎
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2017 年 73 巻 2 号 p. I_145-I_150

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抄録

 本検討では,日本周辺を広範囲にカバーする気象庁GSM客観解析資料(日本域)を基に,時空間的に線形内挿を行いダウンスケーリングする方法と二次元台風モデルによる方法を用いて擾乱時の海上気象場を作成し,それらを外力条件として波浪・高潮推算を行い,その適用性を検証する事を目的とする.その結果,GSM資料を時空間内挿し作成した気象場を代入し推算を行った場合,波浪推算・高潮推算共に,爆弾低気圧による比較的長期間発生する波の変動に対して高い精度を与えることが確認された.また,二次元台風モデルにより作成した気象場を代入し推算を行った場合,台風により発達した波のピーク値に対して高い精度を与えることが確認された.

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© 2017 公益社団法人 土木学会
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