土木学会論文集B2(海岸工学)
Online ISSN : 1883-8944
Print ISSN : 1884-2399
ISSN-L : 1883-8944
論文
河川を遡上する津波の数値解析
中村 祐輔柿沼 太郎浅野 敏之
著者情報
ジャーナル フリー

2017 年 73 巻 2 号 p. I_331-I_336

詳細
抄録

 非線形浅水方程式を運動方程式とする数値モデルを適用して,河川を遡上する津波の数値解析を行なった.津波が,河口に入射する際に,峰と谷が非対称な波形を有する場合,河川内に流入する質量輸送が生じ,本川及び支川の平均水位が,時間とともに上昇することが確認された.本川及び支川ともに,河道形状が直線状である河川に津波が遡上する場合,本川と平行に近い河道を有する支川において,津波の波高が大きくなった.また,本川と直交する支川においても,支川幅や,入射波波高が大きければ,支川に進行する津波の波高が比較的大きくなった.鹿児島県の肝属川に津波が遡上する場合,静水深が大きいほど,津波の遡上速度が大きく,入射波周期が長いほど,各波の最高水位が高くなった.また,高水敷により,最高水位の上昇が緩和されることがわかった.

著者関連情報
© 2017 公益社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top