土木学会論文集B2(海岸工学)
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論文
南海トラフ地震津波を対象とした建物倒壊および災害がれきを考慮した津波被害予測モデルの適用と被害軽減効果の検討
小園 裕司高橋 智幸桜庭 雅明野島 和也
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2017 年 73 巻 2 号 p. I_403-I_408

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抄録

 津波対策に向けた被害想定には,浸水深だけでなく建物被害や災害がれきの集積被害による検討も重要となる.本研究では,建物倒壊および災害がれきを考慮した津波被害予測モデルを,南海トラフ巨大地震津波を対象に三重県尾鷲市に適用し,津波被害の検討を行った.また沿岸域における建物構造種別の違いに着目した被害軽減効果についても検討した. その結果,建物を地物かつ倒壊を考慮した場合,尾鷲中心市街地沿岸側でせり上がりを考慮した浸水深を評価した.同モデルは直接建物やがれき被害を評価することが可能となり,津波の各種シナリオに対する具体的な被害を定量的に推定できるようにした.同モデルの結果は,被害低減効果検証等の津波防災計画の検討への資料として有用であることを示した.

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© 2017 公益社団法人 土木学会
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