土木学会論文集B2(海岸工学)
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論文
気候変動に伴う気温・河川水温・海水温の変化が有明海の密度成層構造と貧酸素水塊の消長に与える影響の評価
田所 壮也中村 潤幸秦 培植矢野 真一郎
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2018 年 74 巻 2 号 p. I_1147-I_1152

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抄録

 気候変動に伴い水環境への影響が危惧されている.予測される気温・河川水温・海水温の上昇が与える沿岸域における水温成層構造への影響と,その変化がもたらす溶存酸素濃度分布への影響を準3次元流動モデルと1次元DOモデルにより有明海を対象として疑似温暖化実験することで評価を試みた.河川水温の影響を詳細に検討するために一級河川において長期連続河川水温モニタリングを実施し,得られた気温との相関関係を用いた.物理的過程による影響のみの評価として得られた結果より,温暖化後には成層の有無に関わらずDOが低下することが分かった.気温2℃上昇で4%程度,4℃上昇の場合に1割程度のDO低下が見られたが,主に気温上昇が主要因となり水温成層が変化してDOの低下が発生することが示された.

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© 2018 公益社団法人 土木学会
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