土木学会論文集B2(海岸工学)
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論文
MLSによる応力補正を導入した弾塑性粒子法によるケーソン防波堤の津波越流洗掘解析
五十里 洋行後藤 仁志松島 良太郎丹羽 元樹
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2018 年 74 巻 2 号 p. I_157-I_162

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抄録

 粒子法の弾塑性計算には流体計算と同様の半陰解法アルゴリズムの適用が困難であるので,半陰解法で効果的なノイズ除去が実証されている高精度化スキームの大半が適用できない.現在のところ,粒子法の弾塑性計算では,このような高精度化スキームで実施されている直接的な方法でのノイズ低減手法は存在しない.MLS(Moving Least Square)は,近傍の粒子の物理量がTaylor級数で表されるとの仮定に基づき,すべての近傍粒子に関して重み付きで足し合わせた式から逆算して物理量を推定する手法である.本研究では,従来手法で得られる応力場を適宜MLSで補正してノイズを低減し,弾塑性体としたマウンド・地盤の変形を解く手法を採用する.二種類の基礎的計算を通じて本手法の有効性を検証し,ケーソン防波堤の津波越流洗掘解析を実施する.

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© 2018 公益社団法人 土木学会
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