土木学会論文集B2(海岸工学)
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論文
南海トラフ巨大地震による津波の東京湾周辺での振動特性
大石 裕介古村 孝志今村 文彦山下 啓菅原 大助
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2018 年 74 巻 2 号 p. I_205-I_210

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抄録

 隣接する東京湾,相模湾,駿河湾の3湾の湾水振動について,その相互作用も含めて詳しく検討した.想定される南海トラフ巨大地震において,南海域に大すべり域を持つ震源モデルでは,3湾で連動する湾水振動が見られ周期76分成分が卓越し,東海や東南海域に大すべり域を持つモデルでは,駿河湾と東京湾での2湾連動が見られ68分成分が卓越することがわかった.東京湾内に位置する京浜運河では,運河の固有周期に近い成分が東京湾全体で卓越する場合に,特に津波が大きくなる傾向が見られた.また,3湾連動モードが起きた際に運河内での津波継続が長期化する傾向がみられた.東京湾内にある運河の津波増幅率や振動継続時間の評価では,東京湾に加えて隣接する3湾での津波振動の相互作用の考慮が有効である.

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