土木学会論文集B2(海岸工学)
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論文
津波氾濫水密度の簡易評価法
松冨 英夫
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2019 年 75 巻 2 号 p. I_385-I_390

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抄録

 津波荷重や歴史・想定津波規模評価の高度化を目指して,津波氾濫水密度の簡易評価法が提示されている.本評価法は土砂の流水断面平均濃度(∝氾濫水密度)を対象とし,掃流土砂と浮遊土砂を分離せずに全流送土砂で論じている点に特徴がある.本評価法の開発過程において,多種多様である移動床下の氾濫流の抵抗則例が論じられ,氾濫水密度に関する松冨らの実験で得られた諸データを用いて移動床下の氾濫流の摩擦損失係数が例示されている.例示された摩擦損失係数は平均的に移動床下の定常流におけるものの2倍程度である.土砂の流水断面平均濃度を測定する実験や推定する現地調査を実施するならば,本評価法は津波氾濫流に限らず土砂を含むいろいろな氾濫流,例えば河川氾濫流にも適用可能なものである.

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© 2019 公益社団法人 土木学会
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