土木学会論文集B2(海岸工学)
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論文
全球確率台風モデルを用いた将来の台風特性の都市域スケールでの評価
中條 壮大森 信人
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2020 年 76 巻 2 号 p. I_1141-I_1146

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抄録

 d4PDFデータで校正した既報の全球確率台風モデルGSTMについて,例外的に強い台風の処理を変化させた場合の結果を比較した.その結果,平均的な台風の再現性は高いままに,極端台風の発生頻度をやや抑えることができた.中心気圧の頻度分布比較からGSTMは元のd4PDFよりも,観測値のそれとの一致度が高くなっていることが示された.また観測値とd4PDF,GSTMの中緯度地域への襲来数を比較すると,d4PDFの結果は年平均数では全体的に少なく,直接的な生起頻度評価には課題があることを示した.将来変化について,予測モデル間の特徴はd4PDFとGSTMで類似の結果を得たが,その変化幅や特に極大台風のテールに相当する頻度は異なる結果となった.進行速度は既往研究と定量的に整合した速度低下の傾向を確認した.

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© 2020 公益社団法人 土木学会
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