土木学会論文集B2(海岸工学)
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論文
二山型スペクトル波の代表周期と代表波高の算定法に関する研究
安田 誠宏森川 湧太間瀬 肇
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2020 年 76 巻 2 号 p. I_187-I_192

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抄録

 近年,うねり性波浪による港湾構造物の被災事例が報告されている.なかでも,うねりと風波のような卓越周期の異なる2種の波群が重畳した場合に発生する二山型スペクトル波は,統計的性質が複雑であり,改正された港湾施設の技術基準においてもその重要性が示されている.二山型スペクトル波の波力算定方法に関して,谷本ら1)は,混成堤直立部に働く二山型スペクトル波の波力特性を実験により明らかにし,設計周期の算定法を検討している.本研究では,二山型スペクトル波の代表周期に加えて,代表波高の算定方法を数値シミュレーションにより検討した.また,過去に提案されている二山型スペクトル波の3種類の代表周期算定式の適用性を比較・検討するとともに,谷本らの算定法を修正することにより精度が向上することを確認した.

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© 2020 公益社団法人 土木学会
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