土木学会論文集B2(海岸工学)
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論文
津波来襲時の取水設備内における浮遊砂濃度の評価
有光 剛川崎 浩司
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2020 年 76 巻 2 号 p. I_421-I_426

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抄録

 本研究では,津波来襲時の取水設備内における浮遊砂濃度の時空間変化を把握するために,水理模型実験を行った.さらに,1次元移流計算を行い,浮遊砂濃度の評価に対する有効性を検証した.実験では,取水量・砂の粒径による浮遊砂濃度の時空間分布の差異を把握した.計算では,海域における浮遊砂濃度の時系列の実験値を入力条件として,取水設備内の浮遊砂濃度の再現計算を行った.

 実験結果より,取水設備内では,取水量が大きいほど内部の浮遊砂濃度が大きくなり,粒径が細かいほど長時間高濃度の状態が継続することが明らかとなった.実験でみられた砂移動特性は,1次元移流計算によって概ね再現できた.このことから,取水設備内の浮遊砂濃度の時空間分布は,取水設備内の流速と取水口前面の濃度を把握できれば,1次元移流計算によって評価できるといえる.

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© 2020 公益社団法人 土木学会
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