土木学会論文集B2(海岸工学)
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論文
MRI-AGCM150年予測を用いた気候変動に伴う爆弾低気圧の将来変化と日本沿岸波浪への影響
小池 宏之進森 信人志村 智也宮下 卓也二宮 順一
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2021 年 77 巻 2 号 p. I_955-I_960

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抄録

 現在気候から温暖化条件下の将来気候にかけた150年間のシームレスな高解像度気候予測計算を用いて気候変動に伴い日本周辺に発生する爆弾低気圧の特性の将来的な変化,また,爆弾低気圧が日本沿岸の波浪に及ぼす影響の解明を目的として研究を行った.爆弾低気圧特性変化として強度が大きい爆弾低気圧の発生数は将来的に増加傾向にあり,それに伴い平均的な強度も増大し,さらに経路は北方にシフトする傾向が見られた.また,日本沿岸の月最大有義波高のトレンドと爆弾低気圧の強度変化には相関があり,年最大有義波高に対する爆弾低気圧の寄与率は将来的に高くなることが分かった.

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