土木学会論文集B2(海岸工学)
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論文
数値波動水槽を用いた砕波指標に関する考察
大久保 雅浩有川 太郎
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2022 年 78 巻 2 号 p. I_25-I_30

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抄録

 3次元数値計算を用いて砕波点(砕波水深)を推定することは,耐波設計への適用や砕波に関連する現象の解明のために重要である.本研究では,CAMAS-SURF/3Dを用いて一様海底勾配1/10,1/20,1/30に対する規則波の砕波変形計算を格子条件を変えて行い,格子条件ごとの砕波点を砕波指標および水理模型実験と比較し精度検証を行った.結果,砕波波高の20分割程度のz方向格子幅と格子比率(x方向格子幅/z方向格子幅)が1か2程度のx方向格子幅を格子条件として用いることで,砕波指標と誤差率が±20%で砕波点を計算でき,砕波指標と水理模型実験の平均二乗誤差の範囲内にあることから,砕波点を砕波指標と水理模型実験と同等の精度で評価することが可能であることを示した.

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© 2022 公益社団法人 土木学会
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