本研究では,国内大学のLGBTQ学生にとって必要な支援の目安となる指標(LGBTQ学生支援指標)を当事者学生の参画のもと開発し,その信頼性と妥当性を検証した。第一研究ではConsensus methodを採用した。最初にLGBTQ学生支援に携わる4名のファシリテーターが指標案として232項目を作成した。次に31名の専門家と7名のLGBTQ学生による評価とフィードバックを経て,内容的妥当性を有する47項目から構成される指標を作成した。第二研究では25名の専門家により指標の再検査信頼性を検証した結果,十分な級内相関係数と内的整合性が示された。これらのことから,本指標は専門性を有する大学教職員の経験だけではなく,当事者学生の視点も踏まえた高い信頼性と内容的妥当性を有する指標であることが確認された。今後,本指標がLGBTQ学生にとって安心・安全なキャンパスをつくるための指針となることが期待される。