2013 年 22 巻 6 号 p. 191-218
海洋物理を中心とする視点から,海洋学の過去10年程度の研究の進展をレビューするとともに,今後10年程度の間にわが国として取り組むべき研究の方向性を論じた。研究の進展と方向性,ならびに研究の意義と遂行に必要な研究基盤を,沿岸,縁辺海,熱帯,亜熱帯・亜寒帯,極域,深層の6領域に分けて提示し,さらにこれら6領域全てに関わる要素である海面と塩分についても示した。最後に,各領域で必要とされる研究基盤をまとめ,最近の国際的な動向とその中でわが国が果たすべき役割についても論じた。