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化学工学論文集
Vol. 28 (2002) No. 2 P 137-142

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http://doi.org/10.1252/kakoronbunshu.28.137

安全,環境,エネルギー

ビール粕を原料として成形炭を製造するプロセスの開発と得られたビール粕成形炭の物性評価を行った.高含水率のビール粕(脱水後67wt%)を熱風で乾燥させ,加熱しながら高圧で圧縮して成形品を作成し,これを低酸素雰囲気下で炭化することにより,一定の大きさの炭化物を得た.成形時にバインダーは不要であった.成形品の炭化時に発生する乾留ガスの燃焼排気を一部還流させて炭化を行う方法(熱風循環式炭化法)を採用し,高い収率で品質にムラのない成形炭が得られた.ビール粕成形炭は約27浩MJ/Kgの高い発熱量を有していた.この発熱量は備長炭と同等であり,オガ炭より約13%程度低かった.ビール粕成形炭の窒素含有率,リン含有率は,備長炭やオガ炭に比べて非常に高く,窒素は9~20倍,リンは40倍以上の含有率であった.ビール粕成形炭はリン,カルシウム,マグネシウムなど豊富なミネラルを含み,天然ミネラル素材としての活用も期待できる.

Copyright © 2002 公益社団法人 化学工学会

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