抄録
水苔由来の腐植物質であるピートモスの重金属吸着剤への利用を目的としてカドミウムと鉛に対する吸着特性について検討した.金属結合サイトである酸性基(カルボキシル基とフェノール性水酸基)の数と解離定数を電位差滴定によって決定した後に,カドミウムおよび鉛吸着実験の結果を酸性基への水素イオンと金属イオンの結合反応に基づく吸着モデルを用いて解析し,ピートモスへの2価金属イオンの吸着がBidentate型であることを明らかにした.ピートモスには約1.5 mmol·g−1の酸性基が存在し,2価金属イオンに対する吸着容量は約0.75 mmol·g−1であった.また,カドミウムおよび鉛イオンの吸着速度過程が擬二次速度式に従うことを示した.