2013 年 39 巻 4 号 p. 331-336
本研究では,非平衡プラズマ支援燃焼中の燃焼温度を,分光計測によって評価した.実験はまず,熱電対を用いた温度測定と,分光器を用いた温度測定を比較した.熱電対による測定は輻射による誤差を生じるため,燃焼ガスの物性値から誤差を計算し補正した.また,分光器を用いた測定では,CHラジカルの発光強度からボルツマンプロット法によってCH回転温度を求め,燃焼温度を算出した.これらの結果から,熱電対での測定と分光測定によって求めたCH回転温度の傾向が一致することを示した後,非平衡プラズマ支援燃焼中のCH回転温度を計測した.その結果,非平衡プラズマの影響により燃焼が促進されていることが確認された.