化学工学論文集
Online ISSN : 1349-9203
Print ISSN : 0386-216X
ISSN-L : 0386-216X
環境
下水汚泥の堆肥化乾燥における汚泥炭化物混合の影響
小林 信介浜辺 久李 延亮板谷 義紀上野 薫二宮 善彦
著者情報
ジャーナル 認証あり

2014 年 40 巻 4 号 p. 327-332

詳細
抄録

汚泥堆肥化乾燥プロセスにおいて汚泥炭化物の汚泥への添加が汚泥の堆肥化挙動および乾燥速度に与える影響を調べるため,小型堆肥化装置を用いた汚泥の堆肥化乾燥実験,空気流通式堆肥化装置を用いた堆肥化乾燥実験および空気流通式乾燥装置を用いた汚泥の乾燥実験を実施した.実験では汚泥堆肥化物を原料として製造した炭化物を脱水汚泥に混合し,堆肥化時の汚泥含水率変化や揮発分量の変化について測定するとともに,堆肥化時に発生するCO2ガスの濃度測定を行った.また,乾燥実験においては炭化物混合汚泥の気流乾燥を行い,炭化物の混合が乾燥速度に与える影響について調査を行った.炭化物を脱水汚泥に混合することにより,堆肥化時の乾燥速度は向上し,また汚泥中の有機分分解が促進されていることが明らかとなった.空気を流通させながら堆肥化乾燥実験を行った場合には,炭化物を混合することにより乾燥性能は大幅に向上するものの,汚泥中有機分の分解が抑制されることがわかった.汚泥の乾燥試験では,炭化物の混合が乾燥速度の向上に大きな影響を与えており,炭化物の混合割合を増加させるとともに乾燥速度が速くなることがわかった.

著者関連情報
© 2014 公益社団法人 化学工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top