化学工学論文集
Online ISSN : 1349-9203
Print ISSN : 0386-216X
材料工学,界面現象
透明性に優れたLi2B4O7–BaO–P2O5–Al2O3より構成される封着加工用ガラスの基礎特性評価
鶴田 公平久保 翔平松尾 郁哉備孝 一郎甲原 好浩大角 義浩武井 孝行吉田 昌弘
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2015 年 41 巻 2 号 p. 162-166

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抄録

近年電子機器製品が普及し,今後もその需要が増えると予想する.電子機器内で使用される接着ガラス材料は有毒性の酸化鉛が含まれており,その鉛ガラスと代替可能なガラスの調製に取り組んだ.本報では金属酸化物(Li2B4O7, BaO, P2O5)からなる封着加工用紛体ガラスを調製し,封着加工用鉛フリーガラスとしての可能性を評価した.特に応用範囲が広がる透明性の高い封着加工用鉛フリーガラスの調製を目指した.組成が(30–80 mol%)Li2B4O7–(10–40 mol%)BaO–(10–40 mol%)P2O5のガラスのガラス転移点,ガラス軟化点,結晶析出点,熱膨張係数,耐水試験,透過率,接着強度の測定を行った.それらのガラスに第4成分目としてAl2O3を所定量添加することで,透過率,耐水性を市販の鉛ガラス以上に向上させることができた.また,被封着材として一般的に広く利用されているソーダライムシリカ板ガラス(熱膨張係数:7.50×10-6˚C-1)と同等の熱膨張係数をもつガラスを調製できた.さらに,その鉛フリーガラスは,市販の鉛ガラス(1.63 kgf/cm2)以上の封着強度(6.64 kgf/cm2)を示した.

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© 2015 公益社団法人 化学工学会
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