2016 年 42 巻 3 号 p. 119-124
本研究では,マイクロ波プラズマを用いて連続的に窒素と水素から直接アンモニアを合成することを試みた.まず,マイクロ波プラズマ中に触媒である活性アルミナを用いる場合と用いない場合のアンモニア収率を調査した.次に,マイクロ波照射口の数を変更しプラズマの形状を変化させて,アンモニア合成に与える影響を調査した.実験の結果,活性アルミナにはアンモニア収率を向上させる効果があることが明らかとなった.また,プラズマ生成のパラメータとして,反応圧力を低くする,マイクロ波出力を小さくする,さらにマイクロ波プラズマを大きくすることでアンモニアを効率的に合成できることが明らかとなった.