2018 年 44 巻 6 号 p. 355-362
医療用温湿度交換器(HMEF)の温度と湿度の過渡応答過程について,実験,数値シミュレーションにより検討を加えた.HMEF容器に何も入れない場合,スポンジを入れた場合,スポンジの一部に塩化カルシウムを含浸させた場合について,呼気を想定した温度37°Cの飽和空気を供給し,引き続き逆向きに,吸気を想定した温度26°Cの乾燥空気を供給した場合の呼気側,吸気側の温度,湿度の時間変化を実験的に測定した.その結果,塩化カルシウムを用いると,その潮解現象により,水の凝縮を特に顕著に増加させることができることが明らかとなった.また,熱,物質輸送の1次元モデルを構築し,解析を行った.その結果は実験結果とも良く対応しており,HMEFの基本特性を1次元熱・物質輸送モデルで記述できることを示した.