化学工学論文集
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分離工学
イミダゾリウムカチオンをキャリアとして用いた乳化液膜によるロジウムの抽出におよぼす各種操作条件の影響
栫 隆彦 後藤 雅宏
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2022 年 48 巻 3 号 p. 81-85

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抄録

各種イオン液体,1-アルキル-3-メチルイミダゾリウムヘキサフルオロホスフェートおよび1-アルキル-3-メチルイミダゾリウムビス(トリフルオロメタンスルフォニル)イミドを輸送キャリアとして用いた乳化液膜による塩酸媒体からのロジウム(III)の抽出を行った.ロジウム(III)の抽出を促進するために,原料水溶液中にスズ(II)を添加し,ロジウムおよびスズの抽出挙動におよぼす各種操作条件の影響を検討した.各種金属の抽出速度は,イオン液体種,界面活性剤濃度,逆抽出剤濃度に大きく影響されることがわかった.イオン液体分子におけるアルキル鎖長並びに対アニオン部の構造の違いが抽出に影響をおよぼすことが示された.また,逆抽出剤として用いた2-アミノ-2-ヒドロキシメチル-1,3-プロパンジオールの存在量が多量のスズからのロジウムの選択的な抽出に影響をおよぼし,最適値が存在することが明らかとなった.本系における最適操作条件下において,迅速かつ定量的なロジウム抽出が達成された.

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© 2022 公益社団法人化学工学会
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