化学工学論文集
Online ISSN : 1349-9203
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材料工学,界面現象
N, N-ジメチルアルキルアミンを用いた銀ナノワイヤの新規調製法
松根 英樹 上野 佑貴若松 寿紀藤本 優陽塩盛 弘一郎山本 剛岸田 昌浩
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2024 年 50 巻 1 号 p. 27-34

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抄録

本報では銀ナノワイヤ(AgNW)の新規化学合成法について報告する.銀源に塩化銀(AgCl)および保護剤に N, N-ジメチルドデシルアミン塩酸塩(C12H25NMe2·HCl)を用いて,両者を N, N-ジメチルドデシルアミン中で混合して140°Cで加熱すると,まずC12H25NMe2·HClが融解し,次にこの融解液中でAgClが塩化物錯体AgCl n1– nを形成して均一に溶解した.さらに,この反応混合物に還元剤である N, N-ジベンジルヒドロキシアミンを加えると,反応初期では効率よく多重双晶粒子を生成し,24 h反応後には幅が50–100 nm, 長さが20 µm以上におよぶ高アスペクト比の形状をもつAgNWが生成した.精製後,熱重量測定を行うと残存有機物が少なく,清浄なAgNWであることがわかった.保護剤とAgClの仕込み比および保護剤の分子構造,反応温度などの調製条件が生成物の形状や収率にどのような影響をおよぼすか検証するとともにAgNWが生成する機構について考察した.

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© 2024 公益社団法人化学工学会
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