化学工学論文集
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生物化学工学,食品工学,医用工学
膜乳化法を利用して調製したβ-クリプトキサンチン製剤の水分散性および細胞蓄積性の評価
谷口 愛里沙, 越智 貴大, 大島 達也 , 稲田 飛鳥, 赤木 剛, 山本 建次, 清水 正高
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2025 年 51 巻 1 号 p. 12-17

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抄録

柑橘類に多く含まれるβ-クリプトキサンチン(BCX)について,各種の健康機能性が報告されている.難溶性かつ化学的に不安定なカロテン類であるBCXは製剤によって安定性ならびに消化液への分散性を高め,経口吸収性を改善することが望まれる.本研究では,ミカン搾汁残渣から抽出したBCXを含む油相と,カゼインナトリウム(CasNa)およびショ糖脂肪酸エステル(L-1695)を含む水相とを用いてO/Wエマルションを調製し,さらに均一な細孔径を有するシラス多孔質ガラス(SPG)膜を透過させてSPG膜乳化を行った.粒子径測定により単分散粒子径のエマルションが得られたことを確認し,これを凍結乾燥して固体分散体を得た.得られた固体分散体においてBCXの水分散性ならびに熱安定性は大幅に改善され,その粒子径も単分散であった.調製された固体分散体に含まれるBCXの経口吸収性を評価するため,擬似消化処理を施した固体分散体のCaco-2細胞単層膜を用いた細胞膜透過および蓄積試験を行った.BCXの細胞膜透過は確認されなかったが,複合化によりCaco-2細胞への蓄積量の増加が確認された.

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