1988 年 14 巻 3 号 p. 267-271
乱流流動層のフリーボードにおける垂直管の壁面伝熱係数を, 常圧常温の大型コールドモデルと高圧 (4~9.5MPa), 高温 (約230℃) のベンチスケール試験装置を用いて測定した.本実験で使用した粒子は, 平均径48μm, 粒子密度2,800kg/m3で, GeldartマップのAグループに分類される.
実験結果に基づいて, 次の相関式を得た.
Nu=0.0326・Re1.9P (Cp/Cf) 1.9 (ρp/ρf) 0.8 (De/dp) -0.6
本式は, u0/ur>1.2の条件下において, 常温常圧のデータのみならず, 高温高圧下のデータも良好に相関することを確認した.