化学と教育
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抗生物質のはなし(化学への招待)
伊藤 英治
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1987 年 35 巻 1 号 p. 36-39

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抄録

抗生物質というと皆さんは何を思い浮べるであろうか。ペニシリンやストレプトマイシン。魔法のようによく効く薬。近頃はがんに効くものもある。いや, 細菌やガンに有毒ならば同じ生物である人間にも有害であろう。副作用のためにショック死したり難聴になることもある。耐性菌がふえてきている。今に大抵の抗生物質は効かなくなるに違いない。……などさまざまなイメージが浮かぶであろう。これらのイメージはそれぞれ抗生物質の特質の重要な一面をとらえている。本稿ではこのような特質を中心にして抗生物質について解説したい。

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© 1987 公益社団法人 日本化学会
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