化学と教育
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ポリマーの変質 : その老化と寿命(<特集>見てきたような分子のはなし : 暮らしの中のポリマー (II))
大澤 善次郎
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1989 年 37 巻 3 号 p. 268-272

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抄録

ポリマーは自然環境下に曝(きら)されているうちに, 物理・化学的作用を受け徐々に変質し, 実用に耐えられなくなる。これはポリマーの特性の発現力になっている分子量や分子集合状態(形態)が, 酸素を介した自動酸化反応により変化するためである。このような変質を防ぐために, 紫外線遮蔽・吸収剤, 酸化防止剤などが添加されており, 今日のポリマー産業の発展は, これらの安定剤の開発や安定化技術の進歩に負うところが大きい。

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© 1989 公益社団法人 日本化学会
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