化学と教育
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化学平衡と酸・塩基(<特集>酸と塩基)
目良 誠二
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1989 年 37 巻 6 号 p. 592-595

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抄録

「酸とは水素イオンをほかの物質に与えることができるもの。ほかの物質から水素イオンを受けとるものを塩基という」「酸とは陽子を相手に与える物質をいい, 塩基とは陽子を相手から受けとる物質をいう」。これは高校化学の二社の教科書に記載されている酸・塩基の定義である。この例のように多くの高校化学の教科書にはブレンステッドの酸・塩基の定義が記載されている。しかし, 酸・塩基の反応や性質など具体的な扱いとしては, アレニウスの酸・塩基を基準にした内容になっている。そこで現在高校化学で学習している内容(やや発展した部分もあるが)をブレンステッドの酸・塩基を基準に, また, 電離平衡を中心に再検討してみた。

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© 1989 公益社団法人 日本化学会
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