化学と教育
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においの世界あれこれ : 昆虫から人間まで(化学への招待)
亀岡 弘
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1989 年 37 巻 6 号 p. 616-619

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抄録

花の香り, フルーツの香り, 食物を調理したときに生ずるにおい, また人工的にエレガントでデラックスなイメージを与えるにおい, これらはすべて多くの化学物質が混り合って一種独特のにおいを醸(かも)し出している。そのようなにおいは不思議な力をもっていて, 良くても悪くても人の心を動かし, 生活に溶け込んでいる。しかし他方, 人間以外の動物でも, 昆虫が花に集ったり, 雄が雌を求めたり, あるいはサケが生れ故郷の川に戻ってくるのもにおいによるものである。また哺乳(ほにゆう)動物の出すにおいも重要な役割を演じている。このようなにおいの神秘さと不思議さ, そして, その化学と機能について述べる。

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© 1989 公益社団法人 日本化学会
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