1993 年 41 巻 12 号 p. 796-800
小学校における環境教育は, 発達段階の特性から, 体験的かつ継続的に行うことが大切だと思う。これから紹介するのは, 筆者が小学校高学年の児童とともに取り組んだ, ささやかな実践である。それぞれの活動において, 児童たちは, 環境教育を楽しみながら自分のものにしていったようである。身近な自然のよさを体感したり, 身近な環境の現状を体験を通して認識させたりすることによって, 環境保全へ向けての主体的な態度が身につくであろう。小学校時代の, 環境との関わりの体験が, 将来大きな影響を与えるのではないだろうか。