化学と教育
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3 サルファ剤 : 染料から生まれた薬(授業に役立つ薬のはなし)
高柳 輝夫
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1993 年 41 巻 8 号 p. 537-542

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抄録

1930年代のドイツにおいて染料として合成されたアゾ色素に感染症治療効果があることが明らかにされ, その発見をきっかけとして画期的な化学療法薬サルファ剤が開発された。サルファ剤の発見から開発に至る過程は, 非常に興味深く, 教えられるところが多い。様々な理由により, 現在サルファ剤が使われる範囲は限定されているが, サルファ剤の発見と実用化は化学療法史上の偉大な記念碑である。

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© 1993 公益社団法人 日本化学会
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