化学と教育
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土壌・地下水汚染の現状とその対策(化学物質リスク管理の現状と方向)
中杉 修身
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1997 年 45 巻 9 号 p. 502-505

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抄録

わが国の土壌・地下水から揮発性有機塩素化合物を始め, 多様な有害化学物質による汚染が見いだされている。環境庁の調査では, 硝酸性及び亜硝酸性窒素, ホウ素とヒ素が1%以上の地下水で環境基準値や指針値を超過しており, トリクロロエチレンや鉛なども0.1%以上の地下水が基準値を超えている。土壌・地下水汚染は汚染物質の侵入を止めるだけではきれいにならないため, 多様な技術を用いて, 汚染物質の拡散を防止したり, 汚染物質を取り除き, 分解・無害化する浄化対策が実施されている。

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© 1997 公益社団法人 日本化学会
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