化学と教育
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植物間で作用する情報物質 : 植物ホルモンとしてのエチレン(生物が話す化学の言葉)
太田 保夫吉田 綾子
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1999 年 47 巻 7 号 p. 454-457

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抄録

エチレンをはじめとする植物ホルモンは, 植物の生物機能を調節する物質として, 植物の生育過程でその生理作用が認められている。とくに, 気体であるエチレンは, 大気を媒介として様々な植物の生育に影響を及ぼすことが知られている。植物ホルモンは, その働きを十分理解し, 活用することにより, 農作物の生育調節, 収量および品質の向上を可能にする。ここでは, 各植物ホルモンの概要およびエチレンの生理作用, 農業技術への応用について紹介する。

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© 1999 公益社団法人 日本化学会
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