化学と教育
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分子動力学法 : 動く分子模型(分子模型 3)
岡崎 進
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2001 年 49 巻 11 号 p. 714-717

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抄録

気体や液体などの分子集団系における分子ひとつひとつの運動をコンピュータを用いて再現し, 物質の性質をミクロな立場から探っていく方法に分子動力学シミュレーションがある。分子動力学法によると, 計算結果としての分子の集まりの自然な動きをアニメーション化して直接目で見ることができる。つまり, バーチャルリアリティの分子レベル版である。本講座では, この分子動力学法について解説し, 分子の集まりに対してどのようにすれば動く模型が得られるのかについて述べ, 水などのいくつかの実際の系における計算例を紹介する。

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© 2001 公益社団法人 日本化学会
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