化学と教育
Online ISSN : 2424-1830
Print ISSN : 0386-2151
ISSN-L : 0386-2151
希土類金属錯体触媒の自己修復(化学と自己修復)
稲永 純二
著者情報
解説誌・一般情報誌 フリー

2001 年 49 巻 3 号 p. 129-131

詳細
抄録

触媒は本質的に自己修復する物質である。なぜなら, 反応を促進させるためにその姿をたとえ一時的に変えようとも, 反応後は再び元の姿を取り戻し, 反応前と反応後だけを見ると何ら変わることのない姿をしているのが触媒の触媒たる所以だからである。逆の見方をすれば, 自己修復できない物質は優れた触媒となり得ない。希土類金属錯体は, 希土類金属イオンのもつ大きな配位数が配位子集積に基づく錯体の熱力学的安定化に大きく寄与するため, 適切な配位子の設定により自己修復力の極めて強い壊れにくい触媒を与える。

著者関連情報
© 2001 公益社団法人 日本化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top