化学と教育
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生物科学から : ポストゲノムをめぐるアイデアと夢(新世紀の化学 3)
石川 統
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2001 年 49 巻 3 号 p. 145-147

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抄録

タンパク質の機能は, ふつう遺伝子の構造に基づいて推定されているが, わずかな構造の違いによって新たな機能をもつように進化したタンパク質の例が今後多数見いだされるようになるだろう。ゲノム解析を行うと, 生物のもつ遺伝子レパートリーが明らかになる。しかし, それらの遺伝子を働かせる上での全体構想を読みとる能力は, 今のわれわれにはない。このため, ゲノムDNAを手にしても, それを設計図に使って生物体を復元することは, 試験管内ではおろか, 細胞を使っても当分できそうにない。

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© 2001 公益社団法人 日本化学会
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