2002 年 50 巻 2 号 p. 147-150
まず, 敗戦直後の特異な学生生活と教育事情について触れ, 現在につないだ。次に高校の化学教育に飛び込んだ若い未熟な筆者が生徒実験を中心にカリキュラムを構成し, どんな対応をしていったかを研究授業でのエピソードなどを含めて触れるとともに教育観を折り込んだ。そして「化学教育シンポウジウム」から「化学教育」誌への発展, その記事について語り, 当時, アメリカやヨーロッパで起きた高校化学教育革新の気運についてテキストを紹介しながら触れて, 日本における化学教育の現代化の歩みにつないだ。まとめとして研究会を通し, その筆者の想いを簡記した。