2003 年 51 巻 2 号 p. 95-97
「触媒」とは,そのもの自身は変化しないが,化学反応を速く進めることができるものであり,「光」が当たったときに触媒として働くものが「光触媒」である。この光触媒の働きで消臭できる空気清浄機や,車の排ガス汚れが付きにくいトンネル照明,さらにはトラックなどが出す窒素酸化物を除去できる舗道用ブロック材など,光触媒を応用した製品が次々に登場し,光触媒による環境浄化作用に注目が集まっている。また,光触媒反応を利用して雨の日の車のドアミラーを曇りにくくする技術や汚れにくい建材なども実用化されている。