2004 年 52 巻 7 号 p. 442-445
平成14年度に国立教育政策研究所によって行われた高等学校教育課程実施状況調査による質問紙調査の結果,「化学の勉強が好きと思わない」と「化学の勉強は入学試験や就職試験に関係なく大切だと思わない」と答えた高校生の割合は,実施した国語,数学,物理,化学,生物,地学,英語の7教科の中で群を抜いて多く,化学教育に携わる者に衝撃を与えた。我々はこの事実を真剣に受け止め,化学の教育課程はこれでよいか,化学の指導と評価はこれでよいか,化学への興味・関心を高める方策はこれでよいか等について検証し,思い切った改革を進めていく必要がある。