化学と教育
Online ISSN : 2424-1830
Print ISSN : 0386-2151
ISSN-L : 0386-2151
博物館を基盤とした初等中等教育レベルでの微視的物質観育成のための教材開発と展開(ヘッドライン:新世紀型理数科系教育の展開研究)
若林 文高
著者情報
解説誌・一般情報誌 フリー

2006 年 54 巻 5 号 p. 260-263

詳細
抄録

「原子」「分子」の存在を実感として理解するのは初等中等教育レべルでは難しいと思われる。そこで,博物館という教育現場と研究現場をつなげる「場」を生かして,実験を通してどのように微視的物質観を養えるかを検討している。微視的世界を探る間接的な方法として分光法を取り上げ,筆者らが考案したDVD分光器をより使いやすいものに改良し,さらに観察画像を無料ソフトで数値化し表計算ソフトによる解析やスペクトルチャートの作成を検討した。また,直接的な方法として走査プローブ顕微鏡(SPM)による微視的世界の観察を,高校生に実際にしてもらった。

著者関連情報
© 2006 公益社団法人 日本化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top