化学と教育
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レーヨンの工業的製造法,性質および利用法(基礎化学品製造の実際と高校での教育実践)
磯島 康之
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2012 年 60 巻 4 号 p. 178-181

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抄録

レーヨンは,木材パルプやコットンリンターなどの植物原料を水酸化ナトリウムなどのアルカリで処理した後,二硫化炭素と反応させてセルロースの誘導体とし,アルカリ水溶液に溶解しビスコースをつくり,これを,紡糸ノズルから硫酸酸性溶液中に押し出し,繊維を形成させながら化学反応させて,セルロースを再生して製造される。このような製法によるため,ビスコースレーヨンとも呼ばれ,形態として,フィラメント(長繊維)とステープル(短繊維)とがある。

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© 2012 公益社団法人 日本化学会
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