化学と教育
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重水素発見の経緯と重水素標識による生体関連分子の化学研究への応用(同位体の化学)
石渡 明弘
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2013 年 61 巻 8 号 p. 400-403

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抄録

水素(H)の同位体である重水素(^2H,D)を利用した様々な化学・生化学的応用が広がっている。重水素の発見より約90年の月日が経つ(そろそろ一世紀を迎えようとしている)が,その重水素について,発見の経緯を少し述べた後に,同位体効果を利用した研究,質量分析,核磁気共鳴分光分析での利用と,反応解析などへの重水素標識の応用研究について,生体関連分子の化学の観点から紹介する。

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© 2013 公益社団法人 日本化学会
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