2014 年 62 巻 12 号 p. 578-579
化学教科における中・高・大学間の連携について,大学教員の立場から提案を試みる。本稿では,中学・高校と大学との化学における連携について,大学側の視点から述べてみたい。まず,新入生に化学を教えるうえで気づいた点をいくつかピックアップし,加えて筆者自身が「化学と教育」誌の編集を通じて感じた高校と大学の化学系教員の間に存在するギャップについて紹介したい。さらに,筆者自身が,つい先日まで高校生(もしくは予備校生)であった学生とともに講義を進めていくうえで普段気になっている点について紹介し,最後に大学の観点からの提言を行いたい。