化学と教育
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ニッケルと有機合成(身近な元素の世界)
瀧本 真徳
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2014 年 62 巻 9 号 p. 450-453

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抄録

ニッケル(Ni)は,単体では銀白色で光沢があり,耐腐食性があることからメッキに用いられる他,合金(ステンレス鋼,ニクロム)の基材や添加剤など工業用金属材料として欠くことのできない元素である。またNiは水素化触媒として古くから利用されているほか,Ni化合物は有機金属化学の黎明期に登場し,現在に至るまで有機合成触媒としての利用が広く検討され,歴史的,化学的に重要かつ興味深い例が多数見られる。本講座では,歴史的な経緯なども踏まえながら,「Niの有機合成への利用」について概説する。

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© 2014 公益社団法人 日本化学会
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